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1年振りに会ったヒトに誰か気づかれない「奇跡的」な増量=デブりぶりを発揮?してしまった僕が3年前から初めたチャリに真面目に取り組んで、大幅な減量とあわよくばレースで上位を狙おうと云うヒジョーに安易な計画と緩~い進行具合を書き綴っていきます。
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チャリを押しはじめてから、随分、時間がたった。相変わらず坂はキツい。いや、勾配は更に増してきている。両端に針葉樹が聳えうす暗く、道は湧水で濡れている。突然、木々に覆われていた視界が開けた。
「やっと峠にでた!これで坂を下れば、キャンプ場だ!」
しかし、視界は開けはしたが、目の前にはまだ山が立ちはだかっていた。汗まみれの状態が続き、これまでの行程が行程だけに、かなり消耗してきている。これは長丁場になりそうだと覚悟し、明日の朝食用に持っていたゼリーを食べた。
また、少し登ってから中ちゃんに携帯で連絡をとる。あのペースからして30分近くは先行していて、流石にキャンプ場に着いているだろうと思っていた。その通話が話1の冒頭に出た文章である。
彼は30分は先行している筈なのに、キャンプ場はおろか峠にすらたどり着つていなかった。口振りからすると、彼のいる場所からもまだ峠は遠そうである。その焦りを含んだ通話が僕を不安にさせた。
疲労と消耗が激しい上、ピークまでの距離が判らず、どれだけ時間と体力がいるか判らない状態である。
「これは、かなりマズいことになってきた」
道端でビバーク、通りかかりの車にピックアップしてもらうなど、最悪の場合を想定して動く必要がでてきた。

ハンガーノックになってからでは遅いので、更に朝食用のゼリーを1個食べる。手持ちの飲食物はパニアバックに入っているクッキー1箱、柿の種1袋、水0.5Lぐらいしかない。
登り続けるが、日は落ちて暗くなってきた。キャンプ場まで距離や時間、体力的な事も考え、中ちゃんに携帯で連絡をする。暗くなってからそれぞれ単独で行動するのは危険だ。どこかで待っていてもらって2人で行動しようと考えた。たが、何度も携帯で連絡をしようとするが、なかなかつながらない。その間にも、登坂を続けるが、暗さは加速度的に増してきている。やっと、携帯がつながった。なかちゃんは何とかキャンプ場にたどり着き、受付をしているところだった。ホッとしている様子で、こちらは暗闇が迫っている中、まだ苦闘していて、道の状態や必要時間を知りたいのだが、彼はそれまでの苦労話ばかりするので、有用な情報だけを聞いてすぐに切った。
更に20分ほど、チャリを押し上げていると、峠の素掘りのトンネルにでた。あとは下りだけだ。ライトだけでは路面の状態を拾うことができず、速度を緩めて慎重に下る。そして、やっとキャンプ場に到着した。家をでてから12時間の苦闘であった。
つづく
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