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1年振りに会ったヒトに誰か気づかれない「奇跡的」な増量=デブりぶりを発揮?してしまった僕が3年前から初めたチャリに真面目に取り組んで、大幅な減量とあわよくばレースで上位を狙おうと云うヒジョーに安易な計画と緩~い進行具合を書き綴っていきます。
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淡路は僕にとって曰く付きの話がある不思議な島なのです。
あれはかれこれ15年程前になりますが、友人のO君と自転車で淡路島を一周することになり、彼の休みの都合で終戦記念日に行くことになりました。2人共、淡路一周は初めてでしたが、O君は自転車競技部出身の強者でしたので、多少の問題が起こっても何とかなると言う慢心があったのだと思います。
朝9時頃に島に上陸し、反時計周りで走り始めました。当初はかなり速いペースで走っていましたが、島の南端に来ると予想とは違ってアップダウンがあり距離が稼げません。その上、灼熱の太陽が容赦なく体力を奪っていきます。中間地点の福良についたのは、少し日が陰りだした14時頃でした。遅い昼食をとると、道を地図で確認し走り始めました。しかし、目的の海沿いへ向かう道に出られません。何度、地図を確認しても迷ってしまうのです。今から考えれば、それは数時間後に起こる恐怖への伏線であったのだと思います。やっとつかまえた地元民に聞くと訳もなくその道に出ました。暫く進むと道は右手に海岸線が続き、左手にそれまで点在していた家もなくなり、切り立った崖になりました。その頃には、対岸の和歌山の街の灯が確認できる、それ位に薄暗くなっていました。

辺りには民家など見あたらず、人っ子ひとり、車の一台も通らない。2人共、内心では言い様のない不安感に駆られてたと思います。O君は気を使って僕の前を走ってくれています。正面に山が現れ、海岸線が途切れると、登り坂になりました。この時くらいから、微かに虫の羽音のような音が耳に入ってきていました。坂は更に勾配を強め急カーブが連続します。僕は息が上がってしまい、降りて歩くことにしました。息が落ち着くにつれて、さっきの音が又、耳に入ってきます。何か拍子のついた話声、歌のように聞こえます。僕は気味が悪くなり、O君を呼び止めようと叫びましたが、彼は気付かずにカーブの先の闇に消えていきました。今の状況では前に進むより、他はありません。僕は歩みを速めました。音は少しづつ大きくなっていきます。カーブに差し掛かったときに、その音が何か分かりました。読経です。僕ら以外に、誰もいない夕闇の峠道で何者かが、経を唱えているのです。そして、曲がりきった瞬間、数m先の闇に笠のようなものを被った得体の何者かが見えました。一瞬にして先程の大汗は引き、軽い震えがきました。しかし、前に進むより他はない。逃げだしたとしても、行く場所がないのです。
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